Lotus ECUトラブルコードとECU書換え

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好評いただいているLotus純正ECUの書換えですが、チェックランプの点灯に関してお問い合わせが多いので簡単に紹介しておきます。

対応(解消)できるエラーコードと対応できない物があります。

対応できるコード

  • P0420 触媒エラー スポーツ触媒交換時に良く出ます 全モデル対応可能
  • P0171 燃料系 リーン過剰 燃料が薄すぎる 現車合わせで対応可能
  • P0172 燃料系 リッチ過剰 燃料が濃すぎる 現車合わせで対応可能

P0420エラーはO2センサーにアダプタをかます方法もありますが、フィードバックが遅れてハンチング気味になるのでお勧めできません。当社の書換えライトにて安価に不具合無く対応可能です。
燃料系のエラーはエアフロメーター周りの形状が不適切な場合、計測誤差が大きくなり、補正が過大となっている場合もあります。その場合ハードウェアの改造、変更が必要になります。

対応できる可能性があるコード

  • P0131 O2センサー1 低電圧 燃調が原因の場合、現車合わせで対応可能
  • P0132 O2センサー1 高電圧 同上

その他のコードの場合、基本的にハードウェア上の不具合を解消する必要があります。

T4E ECU(1ZZ&2ZZ)に限り対応可能なコード

  • P0133 O2センサー1 スローレスポンス
  • P0139 O2センサー2 スローレスポンス
  • P0301,P0302,P0303,P0304 ミスファイヤ

仕様によってはエラーを誤検知する場合があり、そのような場合のみECU側でキャンセルします。

詳細はお気軽にお問い合わせください。

カワサキ GPZ400F用バルブシートカッター

Neway バルブシートカッター GPZ400F用

空冷のカワサキ用のバルブシートカッターの問い合わせが増えています。

写真の物はカワサキのGPZ400F用に見繕ったシートカッターの一式です。バルブサイズは吸気側28mm、排気側24mm、ステム径5.5mm。このサイズだとスモールシリーズの1サイズで吸排気に対応可能です。32度はラインナップに無い為、31度か30度にて代用します。

当社通常在庫品です。オンラインショップから購入可能です。

その他の車種もお気軽にお問い合わせください。

DC2R Link G4x 長期テスト経過報告 (22/1/3編集&追記)

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Link G4x plugin メイン基板

当社の開発車両のDC2にてLinkG4+の純正置き替え型、プラグインタイプをテストしているのですが、G4xとなりいろいろと変更されているので確認のために入れ替えてテストしております。

G4+がG4xになり、ハードウェアの性能が向上しただけでなく、ソフトウェアも一新されて機能面でもいろいろと変更があります。実際に使ってみた感想をお伝えします。

車両仕様 DC2R 98spec 吸排気フルノーマル 380㏄マルチホールインジェクター ダイレクトイグニッション
ECU Civic Link 96 G4+からG4xに変更

ハードウェアの変更点

Linkのプラグインシリーズは共通のメインボードと車種別のアダプターボードで構成されており、G4xになってもCivic Link側の基盤は同一でした。変わらずエアコン入力の回路に対策が必要です。

移行作業

G4xに変更する際の作業 G4+のデータファイルの読み込みはできません。設定はおおよそ同じで大丈夫ですが、マップをいちいちコピペするのが結構手間です。微妙に燃調がずれたので、再セッティングは必要だと思ったほうが良いです。

気に入った改善箇所

各種補正の分解能が向上 例 点火時期吸気温度補正が0.5度から0.1度単位に 目標空燃比も0.1単位で補正が可能になりました
ロガー機能の向上 最大1000hzで取得可能に。メモリー容量も100倍以上に。セッションごとのダウンロードが可能になり、読み込み時間は100倍にならずw
ノックコントロールの設定がかなりシンプルになりました
アイドリング周辺は改善点が多いです。点火時期制御が詳細の設定いらずで優秀でした。ハードな仕様だと手動で設定できないのがデメリットになるかも。PID設定にてゲイン等を設定できるので特殊な仕様でも大抵対応出来そうです。
エアコンON時のアイドルアップが増えたのも良いと思います。

今後に期待

プラグインの車種ラインナップが増えているのは良いのですが、古めの車両の場合エアコン入力の信号電圧がON時も0Ⅴにならず、1.5V程度になっているケースが多いです。Linkだと1.2V以上だとHighと判定されるので、正常に作動しません。
当社取り付け時は個別に対策を行っていますが、メーカー側でも閾値を変更できるようにするか、入力バッファ回路を基板上に組んでほしいものです。
燃料マップ、点火マップの回転軸22セルは少なく感じます。マップの切り替えや補正で細かく制御もできますが、メインに30程度は欲しいですね。
入出力の設定はG4+の方が分かりやすかったです。
4D燃料補正の最大補正量をせめて±100%にして欲しい。±60%じゃ使い方が限られます。

G4+からの変化はあったのか?

適切なセッティングが出てればどちらを使用しても出力は変わりません。アイドリングの点火時期制御がかなりきめ細かくなった為、アイドリングの安定性は劇的に向上しました。予想外の変化として中高回転域で排気音がクリアになりました。データログの回転数が安定しているので点火時期制御も安定しているのだと思われます。
敏感な人なら体感はできるが、G4+で機能的に問題が無ければ買い替える程ではないと思います。

ホンダ CBX400F用バルブシートカッター

CBX400F用バルブシートカッターセット例

当店で取り扱っているNEWAY社のバルブシートカッターですが、最近は二輪向けにお問い合わせ、ご注文を頂く割合が増えています。中でも古めの車輌向けの需要が増えているので、一例を紹介しておきます。

写真の物はホンダのCBX400F用に見繕ったシートカッターの一式です。バルブサイズは吸気側21mm、排気側19mm、ステム径5mm。このサイズだとスモールシリーズの固定式での対応となります。32度は燃焼室壁と干渉しやすい為、2サイズ、45度と60度は共用となります。

固定式の名前の通り、刃がカッターボディーと接着されています。

当社通常在庫品です。オンラインショップにて販売中です。お気軽にお問い合わせください。

  • キャンバーシムフロント用
  • 一台分
  • リア用

Lotus Elise用 新製品のお知らせ

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必要に駆られて製作しました。Elise用のキャンバー調整シムです。前後用があり、厚みは1.0㎜、1.5㎜、3.0㎜となります。
1㎜4枚、1.5㎜2枚、3㎜2枚のセットだと組み合わせ次第で1.0㎜から5.5㎜まで0.5㎜刻みで調整可能となるので高精度で調整が可能です。形状も角が無いように変更してあるので、素手で取り扱っても安全です。

最新のレーザー切断機にて国内製作している為、海外製品のようなバリは一切ありません。材質はSUS304製で錆に強く、強度も高いです。

価格はフロント用8枚セットが5,000円、リア用8枚セットが4,000円、前後セット8,500円(いずれも税込み)となります。単品販売も可能です。セットの方が2割ほど安くなります。

フロント単品価格 
1.0㎜、1.5㎜ 770円
3㎜ 990円

リア単品価格
1.0㎜、1.5㎜ 600円
3㎜ 770円

基本のセット、単品はオンラインショップより注文できます。

金額は変わりますがセット内容の変更も可能です。
厚みの特注やその他の仕様変更も10枚より可能です。