ヤマハ MT03用 バルブシートカッター

ヤマハの二輪用のバルブシートカッターのセット例を紹介致します。人気のMT03用。ボア68㎜なので、比較的対応しやすいバルブサイズです。排気側はバルブサイズが22.5㎜で周辺のクリアランスも狭く、固定式のカッターが必要になります。

Yamaha MT03 RH13J
バルブサイズ Valve size:
Intake 26mm x 4.5mm
Exhaust 22.5mm x 4.5mm

セット内容
32度23.5mm固定式カッター
45度23.5mm固定式カッター
60度22.2mm固定式カッター
30度25.4mmカッター
45度25.4mカッター
60度25.4mmカッター
固定式パイロットステム4.5mm
イージーターンレンチ
ケースM
アクセサリーキット

購入ご希望の方は問い合わせフォームよりご連絡下さい。通常在庫品です。

スズキ K6A&F6A用バルブシートカッター

スズキの軽車向けのバルブシートカッターセットを紹介致します。

根強い人気のK6A、F6A(12バルブ)用に見繕ったシートカッターの一式です。バルブサイズ21.5mm~29mm程度、ステム径5.5mmに対応します。

32度23.5mm固定式カッター
45度23.5mm固定式カッター
60度22.2mm固定式カッター
30度25.4mmカッター
45度25.4mカッター
60度25.4mmカッター
調整式パイロットステム5.5mm
イージーターンレンチ
ケースM
アクセサリーキット

オンラインショップより購入可能です。

他メーカーの軽用3気筒でしたら対応可能な物もあると思います。ステム径5.5mm以外はパイロットステムの追加が必要になります。

トヨタ 4AG16Vエンジン用バルブシートカッター

トヨタの名機4AG用のバルブシートカッターを紹介します。今回は16バルブ用です。

16バルブエンジンは吸気バルブサイズ30.5mm、排気側26mm、ステム径6.0mmです。
吸排気のバルブサイズがそこそこ違うので、少し面倒になります。

当店では2通りの見積を行っており、前者のスタンダードシリーズのカッターを採用した方は16バルブ専用となる代わりに安価になります。

4AG 16バルブ用シートカッターセット

カッター直径が28.6mmになります。排気バルブ径よりも大きい為、ヘッドの個体差や加工内容により排気側でカッターと燃焼室壁との干渉の可能性があります。

20バルブも加工したい場合にはスモールシリーズのセットが必要になります。

こちらのスモールシリーズの場合、30度と45度が2サイズとなる為、高くなりますが、20バルブにもパイロットステムの追加のみで対応できます。カッター直径は25.4mmと33.3mmの2サイズとなります。

この内容で23㎜から33㎜程度のバルブサイズに対応可能です。

30度、45度、60度を基本としています。マニュアルだと排気側が30度、45度、75度だったと思いますが、60度で僅かにカットすれば当たり面幅の調整としては十分に機能します。

オンラインストアに追加しました。
スタンダードシリーズ(16バルブ専用)
スモールシリーズ(20バルブ対応可)

トヨタ 4AG20Vエンジン用バルブシートカッター

トヨタの名機4AG用のバルブシートカッターを紹介します。今回は20バルブ用です。

4AGは、やり込むプライベーターが多い印象を受けるエンジンです。シートカッターやピストン製作の問い合わせを良く頂いております。

16バルブエンジンは吸気バルブサイズ30.5mm、排気側26mm、ステム径6.0mmです。
20バルブエンジンは吸気バルブサイズ26.5mm、排気側26mm、ステム径5.0mmです。

20バルブだと、吸排気のバルブサイズが近いので、シンプルなセットで対応出来ます。

5.0mmだとパイロットステムが固定式になります。摩耗状況によって適合サイズが異なるので、基本の5.00mmと5.02mmとしています。

30度、45度、60度を基本としています。マニュアルだと排気側が30度、45度、75度だったと思いますが、60度で僅かにカットすれば当たり面幅の調整としては十分です。

75度を追加するとシートリング奥の段付き修正や、バルブシート内径を拡大するような場合に役に立ちます。

オンラインストアに登録しました。

カワサキ GPZ900R(ZX900A)用バルブシートカッター

カワサキの名機Z系の次世代水冷4バルブとなったGPZ900R、これも人気車両ですね。ちょくちょく問い合わせをいただくので紹介しておきます。

吸気バルブサイズ29mm、排気バルブサイズ24.5mm、ステム径5.5mmとバルブサイズはGPZ400より微妙に大きい程度で内容はGPZ400F用と同じものとなります。

Neway バルブシートカッター GPZ900R用

最大加工直径が約30mmなので吸気側の31度は結構ぎりぎりの対応となります。

当社通常在庫品です。オンラインショップから購入可能です。

その他の車種もお気軽にお問い合わせください。

ヤマハ SR用バルブシートカッター

NEWAY バルブシートカッター ヤマハSR用

今回はヤマハ SR400&SR500用のバルブシートカッターセットを紹介します。SR系も根強い人気を誇る車両でチューニングやオーバーホールの需要があるかと思います。

単気筒 ボア87㎜、2バルブなのでバルブは大きく、IN47㎜、EX39㎜、ステム径8.0㎜と国産二輪では最大級です。

今回は排気側にも加工安定性の高い5枚刃を選択しています。

セット詳細
30度&45度44.5㎜5枚刃カッター
30度&45度38㎜5枚刃カッター
60度38㎜3枚刃カッター
8.0mm調整式パイロットステム
イージーターンレンチ
ケースM
アクセサリーキット

対応バルブサイズ 36㎜~50㎜程度

オンラインストアにて販売中です。

予算を抑えるなら30度&45度41.3㎜カッター1サイズでも対応できそうです。最大加工直径48㎜程度となるので吸気側30度で不足する可能性があります。微妙な場合には30度部分の直径を確認してからお問い合わせ頂けるとスムーズに進められます。

バルブ擦り合わせの方法

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先日のシートカットに引き続き、バルブの擦り合わせ方法を紹介します。

バルブガイドの清掃から

初めにバルブガイドの内径をスパイラルブラシ等で清掃します。バルブステムも清潔なウエス等で拭き取ります。

バルブにタコ棒を貼り付け、当たり面に適量のバルブコンパウンドをつけ、バルブガイドに挿入、擦り合わせを行います。シートカット済みだと細目を使用します。コンパウンドの量はバルブサイズによります。バルブサイズ30㎜で米粒より小さめで十分だと思います。多すぎるとはみ出して無駄になるので、やりながら調整してください。初期馴染みの促進や当たりの確認でやる分には一か所5秒~10秒程度で十分です。両手が塞がるので写真は無しw

擦り合わせ直後

擦り合わせが終わったらコンパウンドを軽く拭い、状態を確かめます。

コンパウンドで削られた部分が梨地になっています。一周均一に仕上がっていれば完成です。

バルブも同様に拭き取ります。こちらも均一に当たっているか確認します。

最終チェック

最後にそのままの状態で、ごく軽く擦り合わせを行うと当たっている箇所の色が濃くなり、正確に分かります。濃くなった線が一周綺麗につながっていれば大丈夫です。拭き取った残りのコンパウンドの油分や砕けた粒子によって極細目で擦り合わせをやったような状態になります。光明丹を使用するより正確に当たりが分かり、手間もかからないのでこの方法はおすすめです。

拭き取りの際に脱脂したり、擦り合わせをゴリゴリやるとカジるので気を付けてね。

バルブシートカットの方法

ニューウェイ社のバルブシートカッターを使用したシートカットの方法を紹介します。サンプルのエンジンはホンダのK20Aです。

施工前のバルブシート

施工前の排気側のバルブシートを見ると、当たり面の45度面にカーボンを噛み込んだ痕の凹凸があり本来のシール性能が低下している事が見て取れます。今回のエンジンの走行距離は約10万キロです。シビックR用ですが、割と普通に使われていたエンジンだと思います。

パイロットステムの取り付け

パイロットステム(カッターのガイド棒)をバルブガイドに挿入します。挿入前にガイド内を清掃、パイロットステムも拭き取って下さい。異物を噛み込むと傷がついたりパイロットが斜めになります。固定式パイロットステムの場合、差し込み部分が微妙なテーパーになっているので抜き取り用のピンを使用し軽く捻りながら差し込む事で固定します。

刃の調整

加工直径に合わせて刃の位置を調整します。

落とさないよう注意

カッターは静かに設置します。落とすとバルブシートに傷が入り、刃の損傷にも繋がります。

パイロットステムの垂直度、バルブシートの歪みを確認するため、手で軽く回します。

カッターの当たりチェック

全周に渡って刃が光沢が出ていれば刃が当たっているので大丈夫です。片側のみ当たったり、部分的に当たらない場合、パイロットステムが斜めになっているかバルブシートが歪んでいる可能性があるので確認してください。

いよいよシートカットを行います

イージーターンレンチを使用する場合、片手で垂直に保持、加圧し、もう片手で回転させます。連続で回転させられるのでTレンチと比べ簡単に効率的に加工が出来ます。

加工後のカッター

加工後には刃に切り子が付くので毎回ブラシで清掃してください。

今回は元状態より外当たりにするため、45度にて軽くカット、60度にて当たり幅調整、45度にて仕上げ加工という順序で加工しました。十分に外当たりになっている場合30度も使用します。

バルブシートカット後 事前に75度とポート研磨で内径拡大してあります。

納得の行く状態になったら完成です。

NEWAY社バルブシートカッターの詳細はこちらをご覧ください。

次回の記事はバルブすり合わせと当たり確認の紹介を予定しています。

シリンダーヘッドスタンド 完成?

シリンダーヘッドの加工に便利なシリンダーヘッドスタンドの試作、テストが完了しました。今回はK20Aにてテスト。

シートカット中

V字になっているので自由に傾けて使用できるのが特徴です。シートカットの場合、垂直に力をかける必要があるので角度調整が出来るとかなり便利です。

ポートの加工にも使いやすいです。プラグチューブをうまくかわせるので、木っ端等で角度を調整するよりも楽に調整でき、安定性も高いです。

最適な高さの設定が難しく悩んでいます。高ささえ決まれば販売開始します。シートカット向けだと低め、ポート加工向けだと高めの方が使いやすい。どっちにするよw

価格は無塗装で税込み7700円程になる予定です。塗装は各自でよろしく!

日産 A型&L型用 バルブシートカッター

L型用 セット例

写真の物は日産の名機L20用に見繕ったシートカッターの一式です。今回はバルブサイズは吸気側38mm、排気側33mm、ステム径8mmとの事。38㎜あたりから5枚刃のカッターのメリットが大きくなるのでお勧めしています。径が大きくなると刃が多い方が安定して加工できます。2バルブエンジンだと吸気バルブと排気バルブのサイズ差が大きく、バルブシートカッターも2サイズ必要になる場合が多く、今回も2サイズ用意しています。

上の2つのカッターの色が異なりますが、品番によって異なる訳ではなく、製造ロットによって結構違います。海外製品ならではの味だと思ってくださいw

IN用の30度、45度は5枚刃カッター

今回はカッター直径31.8㎜と38㎜、対応バルブサイズが30㎜~42㎜程度になります。A型にもちょうど良いサイズで、L28用だともう一回り大きいカッターになります。

自分で加工できると微妙なセット長の調整や、少し当たり幅が広い等といった場合に便利です。