続ECUセッティング施工例 2ZRSC

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前回の記事の続きです。

S3 Elise 2ZR

エンジン内視点検

プラグチェックと同時に内視鏡にて燃焼室を点検するのですが、どの程度見えるのか紹介します。

内視鏡での点検 ピストントップ デトネーション無し、カーボンのデポジットも問題なし
排気バルブ 良い焼け具合

バルブの当たりの状態やシリンダーのクロスハッチも見えます。

シリンダースラスト側 良好な当たり

スマホ接続の内視鏡など比較的安価に入手可能になりましたが、エンジン内の点検だとデュアルカメラ、短焦点が使い勝手が良いです。

気筒毎のばらつきやデトネーションがないことを確認しながら進めていきます。

チューニングの結果

ダイナパック計測結果

変更前にはブースト制御が介入していた6000回転近辺でトルクが落ち込んでいましたが、落ち込みが無くなりスムーズにパワーが伸びるようになり、点火時期、燃料、バルブタイミングの変更で全域のトルクが増加しました。サーキットでも乗りやすくタイムが良くなる仕様です。

実走セッティング

仕上げに試走しながら確認、調整を行います。Elise系の場合シャーシダイナモ上だと補正の学習が十分に機能しないので実走が必要です。

長周期燃料補正の入り方 左が施工前、最大約14% 施工後は最大約4%、色が濃いほど補正が多い

純正ECUは車両毎の個体差や気象条件等による誤差をフィードバック制御で補正するのですが、Lotusの場合補正量がある程度以上になるとチェックランプが点灯します。せっかくECUのチューニングを行っても意図しない補正の入り方をすると台無しになるので補正の量も確認しながら仕上げを行います。

エレメント交換式以外の社外のエアクリーナーになっている場合、結構補正が多くなりがちです。

スロットル特性の調整

仕上がるにつれて2ZR特有のアクセルペダル踏み始めのもっさり感をが気になったので調整しました。ここまで不自然だとV6車両のトルク感を際立たせるためにあえてスポイルしているのでは、と勘繰ってしまいます。アクセルケーブルの遊びが多いような状態だったので遊びを少なく、踏み始めから反応が良くなるように調整しました。

アクセルペダルの踏み込みに対するトルク出力のイメージ

ノーマルは灰色の線のようにある程度開度が増えないと反応せず、反応してもゲインが少ないのを自然な状態に変更。ツアーモードでも気持ちよく走れます。

スポーツモードも、トルク感のあるフィーリングに調整して完成となりました。

車両の仕様、オーナー様の好みに応じて調整出来るのが当社の強みです。

特に問題が無ければ1週間程度で完成します。
納車時に試走していただき、希望があれば味付けを変更出来ます。

ECUセッティング施工例 2ZRSC

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今年も残り一か月となりました。おかげさまで今年は過去最高のセッティング施工台数となりました。

今日もセッティングを施工したのでその紹介です。

S3 Elise 2ZR

現車合わせは基本的にダイナパックを使用しています。
VVTのセッティングには高精度なシャーシダイナモが必須といえます。

2ZR SC

一見NAに見えますが、インマニにスーパーチャージャーと水冷インタークーラーが一体になっています。コンパクトですが2ZZSCのデカいインタークーラーより冷えます。今日は吸気温度17度~19度程で安定。

赤線がアクセルペダル開度、青線がスロットル開度

2ZRSCの特徴として、スロットルを使用してブーストを制御しています。今回は5500~6500回転辺りで大きく制御が介入していました。

データ変更後。中間からスロットルの開度が若干上がり、ブースト制御の介入無しにトップエンドまで回っています。

ECUデータ変更無しでプーリー交換だけだと制御が介入しパワーは殆ど変わりませんw今回はノーマルプーリーです。

2ZR 点火プラグ

アナログに点火プラグのチェック、燃焼室の内視チェックも行っています。

シャーシダイナモだけでは再現できない条件もあるので、試走して調整して完成となります。

ECUセッティングは随時受付中です。年内の予定は埋まり、来年1月の施工となります。詳細はこちら。

Lotus純正ECU書換の限界点

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Lotus ECU 各種

当社の得意とするElise、Exige系の純正ECU書き換えですが、純正のプログラムを使用し、各種マップの数値を変更して対応しているため、対応可能な物には限りがあります。

ハードウェア変更の限界

四連スロットル化や他社用イグニッションコイルの流用は制御の兼ね合いで対応不可能です。

レース向け機能への対応が困難

パドルシフト化等は難しく、後付けユニットで対応してもエンジンチェックランプが点灯すると思われます。

レブリミットの限界

ECU内の回転数設定のレブリミット設定や各種マップの回転軸の限界が約8500rpmとなっているため、8500rpmが限界となります。これはS2RoverよりS3最終型まで共通です。

別の見方をすると、上記以外の変更だと結構対応出来たりします。
ECU込みのキットでも調子が悪い場合などお気軽にお問い合わせください。

Lotus ECUトラブルコードとECU書換え

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好評いただいているLotus純正ECUの書換えですが、チェックランプの点灯に関してお問い合わせが多いので簡単に紹介しておきます。

対応(解消)できるエラーコードと対応できない物があります。

対応できるコード

  • P0420 触媒エラー スポーツ触媒交換時に良く出ます 全モデル対応可能
  • P0171 燃料系 リーン過剰 燃料が薄すぎる 現車合わせで対応可能
  • P0172 燃料系 リッチ過剰 燃料が濃すぎる 現車合わせで対応可能

P0420エラーはO2センサーにアダプタをかます方法もありますが、フィードバックが遅れてハンチング気味になるのでお勧めできません。当社の書換えライトにて安価に不具合無く対応可能です。
燃料系のエラーはエアフロメーター周りの形状が不適切な場合、計測誤差が大きくなり、補正が過大となっている場合もあります。その場合ハードウェアの改造、変更が必要になります。

対応できる可能性があるコード

  • P0131 O2センサー1 低電圧 燃調が原因の場合、現車合わせで対応可能
  • P0132 O2センサー1 高電圧 同上

その他のコードの場合、基本的にハードウェア上の不具合を解消する必要があります。

T4E ECU(1ZZ&2ZZ)に限り対応可能なコード

  • P0133 O2センサー1 スローレスポンス
  • P0139 O2センサー2 スローレスポンス
  • P0301,P0302,P0303,P0304 ミスファイヤ

仕様によってはエラーを誤検知する場合があり、そのような場合のみECU側でキャンセルします。

詳細はお気軽にお問い合わせください。

  • キャンバーシムフロント用
  • 一台分
  • リア用

Lotus Elise用 新製品のお知らせ

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必要に駆られて製作しました。Elise用のキャンバー調整シムです。前後用があり、厚みは1.0㎜、1.5㎜、3.0㎜となります。
1㎜4枚、1.5㎜2枚、3㎜2枚のセットだと組み合わせ次第で1.0㎜から5.5㎜まで0.5㎜刻みで調整可能となるので高精度で調整が可能です。形状も角が無いように変更してあるので、素手で取り扱っても安全です。

最新のレーザー切断機にて国内製作している為、海外製品のようなバリは一切ありません。材質はSUS304製で錆に強く、強度も高いです。

価格はフロント用8枚セットが5,000円、リア用8枚セットが4,000円、前後セット8,500円(いずれも税込み)となります。単品販売も可能です。セットの方が2割ほど安くなります。

フロント単品価格 
1.0㎜、1.5㎜ 770円
3㎜ 990円

リア単品価格
1.0㎜、1.5㎜ 600円
3㎜ 770円

基本のセット、単品はオンラインショップより注文できます。

金額は変わりますがセット内容の変更も可能です。
厚みの特注やその他の仕様変更も10枚より可能です。

Lotus Elise 安全なECU取り外し方法

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当社でECUの単体書換を施工していますが、ECUの脱着が必要となります。安全な取り外し方法を紹介しておきます。

注意点

静電気や落下による破損、通電時の取り外しによるデータ破損、キーの綴じ込み、作業ミスによるその他車輌のトラブルや破損の可能性がありますので、できるだけプロにご依頼することをお勧めします。

特にバッテリー切断、接続時はドアロックが誤作動してロックがかかる場合があるので、ドアは開けた状態で作業することをお勧めします。

下準備

S2以降のECUの場合、温間時はエンジン停止後もヒートソークポンプの駆動や学習データの保存の為、ECUが通電している可能性があります。電源が入った状態での取り外しは内部データの破損につながります。火傷の危険性もあるので必ずエンジンが冷えるのを待ってください。

バッテリーの切断

シャーシの金属部分に触れ、静電気を放電します。
ドアを開けて、キーOFFの状態でキーが必ず車外にある状態にします。バッテリーのアース側ターミナルをバッテリー端子より取り外します。
ターミナルが端子に触れないようテープ等で養生してください。

ECUの取り外し

ECUのコネクター、ECUの固定ネジを取り外し、ECUを取り外します。必要に応じてインテークの配管を取り外して作業スペースを作った方が楽に作業できます。

1ZZ、2ZZ用のECUは裏側にスペーサーが接着してあるモデルがあり、スペーサーを落とさないよう注意が必要です。

Exige2ZZSCはインタークーラー配管の取り外しが必要となります。配管内にブローバイのオイルが溜まっている可能性が高いので、取り外した配管の取り扱いには注意してください。

ZR系はECUを取り外さないとコネクターの取り外しが難しいかもしれません。2ZRはスロットルボディー等が邪魔で奥側のネジにアクセスしにくいです。

ExigeV6はトランク内の左側奥にECUがあります。かなり奥まっているので作業がなかなか困難です。小物入れ付きの仕切を外し、最低でもヒューズボックスを取り外す必要があります。バッテリーを外すと作業スペースに余裕ができます。ATの場合、コンピューターが2段になっており、上のミッションコンピューターを取り外した後に下のECUを取り外します。ネジ、ワッシャーを落とさないよう注意が必要です。

Evoraは助手席後ろのサイドトリムの中にECUが入っています。サービスカバー下側のネジを取り外し、ECUにアクセスします。バージョンにより取出しが知恵の輪になる場合がありますのでご注意下さい。

車輌の保管準備

Evora等、ドアにキーシリンダーが無い車輌の場合、バッテリーを確実に接続し、ドアロックをかけてください。
Elise&Exigeの場合、リモコンでのロックはバッテリーが上がると面倒なので、キーシリンダーでロックした方が良いかもしれません。保管環境に応じて考慮してください。

ECUの取り付け

シャーシの金属部分に触れ、静電気を放電します。
ドアを開けて、キーOFFの状態でキーが必ず車外にある状態にします。バッテリーのアース側ターミナルをバッテリー端子より取り外します。

ECU取り外しの逆の手順で取り付けて下さい。

バッテリーターミナルをターミナルにしっかりと差し込み、ネジを締めてください。

エンジンを掛けてブリッピングして問題なければ作業は完了です。お疲れ様でした。

おまけ

バッテリーのカットオフスイッチを取り付けてある車輌が多いですが、走行直後にカットするとECU内部データが破損する場合があります。できるだけエンジンが冷えてからカットする事をお勧めします。