1ZZFEエンジンのオーバーホール

エンジンのオーバーホールの肝となる性能回復に重要なポイントとして、バルブの気密性とピストンの気密性が挙げられます。

バルブ、バルブシートは通常通りバルブ研磨か新品バルブ交換、バルブシートカットにて対応可能ですが、純正ピストンにオーバーサイズの設定が無いためオーバーホールでのボーリングはあまり一般的ではありません。

当社の取扱品で純正相当のオーバーサイズピストンがありますのでこれを使用することで安価に性能を回復できます。2ZZと異なり鋳込み鋳鉄スリーブなので、0.5mmまでなら問題なくボーリング&ホーニング可能です。

0.25mmオーバーサイズと0.5mmオーバーサイズの2サイズがあります。

ダミーヘッド付きでのボーリング&ホーニング加工も可能なので、お困りでしたら合わせてご依頼下さい。

1ZZ用ローコンプピストン ターボ用

チューニング用のハイコンプピストンやローコンプピストンも取り扱っておりますので必要でしたらお気軽にお問い合わせください。

恐怖の社外エアフロセンサー

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近年の四輪エンジンは排ガス低減の為、ほぼ100%がエアフローセンサーを採用していると思われます。精密な計測を行うセンサーで定期的な交換が必要になります。

Amazon等で検索すると格安な互換品を謳う商品が見つかる場合もありますが、出力特性を似せただけの粗悪品で結構危険なのでご注意ください。

コピー品には品番、メーカー刻印が無い

純正品との比較

吸気温度センサー素子比較

右が純正品です。エンジンの振動を受けるのでセンサー素子の足は板状の専用品になっています。左のフェイクは一般的なセンサー素子をはんだ付けしてあるので折れる確率が高いです。折れたら運次第で燃焼室行きです。素子の上の開口部の形状も全然違いますねw

ホットワイヤ部分比較

この例ではホットワイヤ式なのですが、それぞれ2個並んでいるセンサー素子の左側の形状がコピー品の方は大きく異なります。2個並んでいるのは、特性が異なる素子を使い分け低流量と高流量を幅広く高精度で計測するためです。左側は高流量側です。熱容量が大きくなるとセンサーの反応が悪くなります。

このセンサーがついていた車両の場合、低負荷で走っている分には大きな違和感は無いのですがアクセルを大きく開けた瞬間にセンサーの反応が間に合わず、燃料が薄く、息継ぎ症状が出ていました。

エアフローセンサーは燃料制御と点火時期制御の基準になる重要なセンサーです。エンジンの調子を保つには純正品を使用してくださいね。

点火プラグの交換時期 チューニングエンジンの場合

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材料や製造技術の進歩によって純正の点火プラグの交換時期は大きく伸びていますが、サーキット走行などの高負荷運転時やチューニングエンジンの調子を維持するためには小まめな点検交換をお勧めします。

高負荷の状況下だと中負荷と比べて失火しやすくなります。そのような条件下で確実に火花を飛ばすにはプラグの状態が重要になってきます。

新品プラグの中心電極

電気火花、つまりアーク放電なのですが、特性として尖ったところから飛びやすいです。新品のプラグの中心電極は円柱状でヘリは鋭角です。

中古プラグの中心電極

使用距離1万キロ程度の中古プラグですが、中心電極のヘリが微妙に丸まり始めています。

仕様にもよりますが、街乗りと兼用の場合で1万~1万5千キロで交換、サーキット専用の場合は小まめに点検、一年に一度は交換して良いと思います。

プラグの焼け具合でエンジン不調の早期発見にもつながります。