K20A開発車両導入

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今更ではありますが、ホンダの名機K20Aのチューニングの研究のため開発車両を導入しました。車体はCL7のアコードユーロR。走行距離は15万キロ近くですがエンジンは手を加えるので問題なし。なかなか無いレベルで整備された車両でエンジン周りはマフラー以外純正仕様です。

ホンダK型はこれまでにエリーゼに搭載されたもので数台ECUセッティングを施工しておりますが、エンジンノーマルの排気系のみで250PS程に到達することも多く、エンジンの回り方もスムーズでクランク周りの基本設計の良さを感じさせられております。

K20Aの高性能バージョンはタイプR系とユーロR系があり、大きな違いはバランサーの有無程度。チューニングの手法は共通です。

そしてさっそく必要に駆られて整備を少々。

フロントのトーコントロールブッシュに亀裂が発生していたので交換。

ついでにアームを塗装。もちろん左右。

ある日帰宅しようとしたところ、ブレーキランプが常時点灯w完全に旧車系トラブル。運転席足元を見ると、予想通りに砕けたブレーキスイッチのパッドが落ちてました。在庫あったので即交換。

B18Cと比較すると、連続可変バルブタイミングの交換で低速トルクが豊かで、普通の街乗りから調子良く、高回転まで気持ちよく回るエンジンで面白いです。車体重量が1400kg近いので加速自体は大人しく感じます。

少し涼しくなったらシャーシダイナモで体力測定、ECUセッティング施工の予定です。

面白いメニュー作っていくのでご期待下さい。

トヨタ 4AG16Vエンジン用バルブシートカッター

トヨタの名機4AG用のバルブシートカッターを紹介します。今回は16バルブ用です。

16バルブエンジンは吸気バルブサイズ30.5mm、排気側26mm、ステム径6.0mmです。
吸排気のバルブサイズがそこそこ違うので、少し面倒になります。

当店では2通りの見積を行っており、前者のスタンダードシリーズのカッターを採用した方は16バルブ専用となる代わりに安価になります。

4AG 16バルブ用シートカッターセット

カッター直径が28.6mmになります。排気バルブ径よりも大きい為、ヘッドの個体差や加工内容により排気側でカッターと燃焼室壁との干渉の可能性があります。

20バルブも加工したい場合にはスモールシリーズのセットが必要になります。

こちらのスモールシリーズの場合、30度と45度が2サイズとなる為、高くなりますが、20バルブにもパイロットステムの追加のみで対応できます。カッター直径は25.4mmと33.3mmの2サイズとなります。

この内容で23㎜から33㎜程度のバルブサイズに対応可能です。

30度、45度、60度を基本としています。マニュアルだと排気側が30度、45度、75度だったと思いますが、60度で僅かにカットすれば当たり面幅の調整としては十分に機能します。

オンラインストアに追加しました。
スタンダードシリーズ(16バルブ専用)
スモールシリーズ(20バルブ対応可)

トヨタ 4AG20Vエンジン用バルブシートカッター

トヨタの名機4AG用のバルブシートカッターを紹介します。今回は20バルブ用です。

4AGは、やり込むプライベーターが多い印象を受けるエンジンです。シートカッターやピストン製作の問い合わせを良く頂いております。

16バルブエンジンは吸気バルブサイズ30.5mm、排気側26mm、ステム径6.0mmです。
20バルブエンジンは吸気バルブサイズ26.5mm、排気側26mm、ステム径5.0mmです。

20バルブだと、吸排気のバルブサイズが近いので、シンプルなセットで対応出来ます。

5.0mmだとパイロットステムが固定式になります。摩耗状況によって適合サイズが異なるので、基本の5.00mmと5.02mmとしています。

30度、45度、60度を基本としています。マニュアルだと排気側が30度、45度、75度だったと思いますが、60度で僅かにカットすれば当たり面幅の調整としては十分です。

75度を追加するとシートリング奥の段付き修正や、バルブシート内径を拡大するような場合に役に立ちます。

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特注ピストン軽量化オプションの紹介

先日紹介した2ZZ用の軽量ピストンの裏側です。軽量化オプションの紹介にちょうど良いのでそれぞれ紹介します。

1 スカート裏側切削
スカートの裏側を機械加工で切除し、最適な厚さにします。

2 プランジボス
ピンボスのピストンピンより上側の肉抜きです。ドーム高やコンプレッションハイトが高い場合に特に有効です。

3 シェルフミル
Xタイプの鍛造型向けのオプションです。オイルリングの下のランド部の厚さを調整します。スカート幅も狭めることが可能です。

他には裏側の3D切削加工も効果が高く、冠面の形状によっては劇的に重量が変わります。

当社にて製作する場合、用途やピストンの形状によってお勧めのオプションを提案しています。

1ZZFEエンジンのオーバーホール

エンジンのオーバーホールの肝となる性能回復に重要なポイントとして、バルブの気密性とピストンの気密性が挙げられます。

バルブ、バルブシートは通常通りバルブ研磨か新品バルブ交換、バルブシートカットにて対応可能ですが、純正ピストンにオーバーサイズの設定が無いためオーバーホールでのボーリングはあまり一般的ではありません。

当社の取扱品で純正相当のオーバーサイズピストンがありますのでこれを使用することで安価に性能を回復できます。2ZZと異なり鋳込み鋳鉄スリーブなので、0.5mmまでなら問題なくボーリング&ホーニング可能です。

0.25mmオーバーサイズと0.5mmオーバーサイズの2サイズがあります。

ダミーヘッド付きでのボーリング&ホーニング加工も可能なので、お困りでしたら合わせてご依頼下さい。

1ZZ用ローコンプピストン ターボ用

チューニング用のハイコンプピストンやローコンプピストンも取り扱っておりますので必要でしたらお気軽にお問い合わせください。