S2エキシージS S様ブーストアップ

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S様のエキシージのブーストアップを紹介致します。多数施工しているので勝手はおおよそ分かっているのですが、製造から20年近く経っているので各部の劣化に注意しながら進めます。標準の220馬力仕様の車両なので強烈にパワーアップしました。左のグラフがトルクカーブですが、3500回転からもりもりのトルク特性は圧倒的です。そのままトップエンドまでグイグイと伸びていきます。

空燃比をチェックしますが、施工前(上の点線)は極端に薄く、全負荷にもかかわらずほぼストイキでした(汗)。サーキットも走る方なので壊れる前で良かった。ECUで調整してもトップエンドで薄くなるので燃料ポンプのへたりと予想、お客さんと相談して交換することに。この辺もよくあることなので在庫ポンプに交換して作業継続。

今回は屋根付き、ハーネスバー付きでポンプのアクセスホールに到達するのが結構大変でした。助手席取り外し、リベット留めのスピーカーバッフルを取り外し、ハーネスバーを取り外し、シートベルト取り外し、内装パネル取り外してようやく到達。

パネルを一部カットするとポンプユニットが取れます。カット無しだと燃料タンクASSY降ろしが必要です。
最小限のカットなので蓋で隠れますが、共振防止の為テープも貼り付け。ここはロータスの設計ミスですね。

他にもご依頼のあったプラグ交換、エアクリ交換、オイル交換に加えて点検で劣化の見つかったテンショナープーリー、アイドラープーリーを交換、小径になったプーリーに合わせてベルト長も変えたりしてあります。

コイルやエアフロセンサーも劣化する部品なので予算に余裕があればECUセッティング時に交換をお勧めします。

220馬力車両はNAとインジェクターが共通の為、ノーマル状態でインジェクター容量を使い切っています。ECUセッティングにはインジェクター交換が必須となります。燃料ポンプも経年劣化で流量が減っている場合があります。燃料足りないとエンジン壊れます。セッティングのついでに燃料ポンプまで交換しておくと燃料系のリフレッシュになり安心出来て良いですよ。

ロータスエリーゼ シフトロッド補修

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重症例、中で折れてました

以前より施工&販売しているエリーゼS2トヨタ中期~S3前期用のシフトロッド強化ピボットですが、1月は特に施工が多かったです。純正部品が生産廃止になり、各地のLotusディーラー様、整備工場様からも施工依頼が増えています。
様々な状態のシフトロッドが修理と強化加工の為に送られてきます。

施工前、施工中の様子

施工後

金属製の差し込み&溶接構造になるので強度は純正の比ではありません。削り出しで精度の高い球形になり、表面もスムーズに磨いて仕上げているのでシフトフィールも劇的に向上します。予防整備&ファインチューンの一手としてご検討下さい。

シフター破損までの症状例

丁寧なシフト操作を行う方でも10万キロ程乗ると、たいていの場合樹脂ボールが摩耗してクラックが入っています。サーキット等でシフト操作を急ぐと、走行距離にかかわらず破損しやすいです。次のように進行しますが、段階を飛ばして破損する場合もあります。

  • 症状1 シフトフィールが悪くなる、レバーの遊びが増え、節度感が無くなっていく
  • 症状2 内部でロッドが折れ、シフトロッドが抜ける。差し込めば辛うじて変速できる
  • 症状3 ボールが砕けて変速不可能になる

症状2から3への移行は特に早いので気を付けてください。変速できず走行不能になるので積載車を呼ぶことになり、大事になります。

シフトケーブルも非常に長く、劣化しやすいので、走行距離が嵩んでいる場合やシフトフィールが重たい場合には併せて点検交換をお勧めします。

施工は腕に覚えのある方はDIYでも良いですが、センターコンソールの脱着など結構面倒なので、ロータスに慣れているお店にご依頼するのもお勧めです。車検や他の整備と併せて施工してみてはいかがでしょうか。

製品入荷のお知らせ

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当社のちょいヒット商品の2ZZ変換フランジ、しばらく欠品していたのですが、入荷しました。
MR-Sに2ZZをスワップする際に使用する部品です。痒い所に手が届く系の部品ですね。
オンラインストアよりご購入頂けます。

新製品開発中

CL7、CL1、RB1等のホンダ系のブレーキ強化キットを開発中です。334mmローター+ブレンボ4POTモノブロックキャリパー用。355mmローターと組み合わせることも出来そうです。こちらは製品化までもう少しかかりそうです。

よく使われるレジェンドキャリパーだと、ピストン径が大きすぎてブレーキバランスが崩れがちなので、当社製ではブレーキのコントロール性が崩れないピストンサイズの物を使用します。

スズキ K6A&F6A用バルブシートカッター

スズキの軽車向けのバルブシートカッターセットを紹介致します。

根強い人気のK6A、F6A(12バルブ)用に見繕ったシートカッターの一式です。バルブサイズ21.5mm~29mm程度、ステム径5.5mmに対応します。

32度23.5mm固定式カッター
45度23.5mm固定式カッター
60度22.2mm固定式カッター
30度25.4mmカッター
45度25.4mカッター
60度25.4mmカッター
調整式パイロットステム5.5mm
イージーターンレンチ
ケースM
アクセサリーキット

オンラインショップより購入可能です。

他メーカーの軽用3気筒でしたら対応可能な物もあると思います。ステム径5.5mm以外はパイロットステムの追加が必要になります。

DC5用 CivicLink K20Aという選択肢

posted in: CL7, K20A, 月刊アコード | 0

今回は電制4スロ(以下ITBW)の取り付け関連のネタでECU(エンジン制御用コンピューターユニット)について。

随分一般的になってきたK20Aスワップですが、ECUはDC5系を使用する場合が多いです。HondataやDoctronic等の純正ベースも悪くは無いのですが、ベースの純正ECUの価格高騰と円安の影響でメリットが少なくなっています。

さて、アコードに何使いましょう、4スロなら必然的にLinkかHaltechかな。などと考えつつ調べたら、いつの間にか発売されていたLink ECUのDC5用プラグインモデル。今後の為に、こいつを試す事に。

K20Aに良く使われるECUの特徴をまとめると以下のようになります。

Hondata、Doctoronicの特徴

メリット
変更箇所が少ない場合最低限のデータ変更で現車合わせ出来る
純正と同様にトラブルシューティングが出来る
短時間のデータロガー搭載(Hondata)

デメリット
中古ECUがベースになるので耐用年数に不安がある
四連スロットルへの対応は困難、とりあえず走るレベルにしかならない。

Civic Link K20Aの特徴

メリット
基本的に全てのパラメーターを設定でき、あらゆる仕様に対応出来ます。
DC5&EP3用のハーネスにカプラーオンで取り付け出来ます。
内臓ロガーが高性能
DBW用の拡張ポート付き
ハードウェアに縛られない高い拡張性

デメリット
ベースのデータが無いとセッティングが大変*
純正ECUのケースが必要(ケースは安価な他車種用を流用可能です)
純正ラムダセンサー非対応

CL7とDC5のECUは残念ながら互換性が無いので、取り付けの手間は汎用のフルコンの取り付けとほぼ変わりません。K20Aの場合、VVTとVTECがハイサイドドライブ(12V側制御)なのに注意が必要です。今回は純正ECU残しのアダプターハーネス製作+エンジンハーネス小加工で対応しました。

普通の車両へのCivic Link K20Aの取り付けも承りますのでお気軽にお問い合わせください。じっくり作りこんだ質の高いベースデータ有ります。

DBW化のための改造

他にはDBW用にアクセルペダルを加工。オルガン式なのでリンケージ側を加工、交換してあります。車両側無加工で取り付け出来るようブラケットを設計製作しました。
小技でアクセルポジションセンサーユニット内のペダルのスプリングを入れ替えて強化してあるのがコントロール性向上の肝になっています。

つづく