
2ZZスワップ用のチタンサクションですが、基本的に受注生産なのですが、材料の価格高騰の影響での値上げを避けるために2点まとめて単品時より割引してもらいました。相変わらずのクオリティー。
アルゴンガスを内部に充填して溶接しているので、割れにくいです。
数は出ない部品で非常に手間がかかる物なので、そのうち値上げとなる可能性が高いです。
MR-S純正エアクリーナーBOX用で、純正っぽく収まります。
贅沢な逸品はいかがでしょうか?
名門コスワースの名機BDR用に2種類の特注ピストンが完成したので紹介します。
一つ目はボア85㎜、すでにロングコンロッド化されており、既存のピストンが使用できないので特注製作となりました。形状は鍛造型との相性も良く、追加の軽量化工無しで276gとなかなか軽量になりました。
コンプレッションハイト(CH、通称ピンハイト)が約1インチとかなり思い切った寸法になっており、元のピストンは寸法設定の影響で溶損していました。今回はトップランド寸法を稼ぐためサポートレールを採用し、トップランドの厚みを増して対策しています。
オイルリングが脱落しないようにリング溝内の下側にピストンリング状の部品(サポートレール)を装着してからオイルリングを組付けます。
もう一つはボア90.5㎜と大分デカいです。フラットトップに深いリセスで重くなりそうだったので軽量加工有りでの発注にしました。
こちらはコンプレッションハイトも純正と同等です。約36.7㎜と1.5倍近く高いです。
重量は358gで純正の390gと比較するとまあまあ軽くなりました。軽量加工無しだと純正と同等かやや重たくなっていたと思われます。
とがったエッジが出来やすい場所ですが、図面で処理を指定しています。絶妙な形状に仕上がっています。
エンジン屋ならではの気遣いで製作しております。ピストンの供給や仕様でお困りの方はご相談下さい。
根強い人気のMR-Sですが、普通に乗っていてもサイドブレーキの効きが弱い点が気になる方も多いと思います。正確には効きが悪いというか、レバーとシートの位置関係のせいで後半が引きにくい。T社が命を懸けるコスト削減の為に他車用の設計か部品を流用したのだと思われます。
その対策として開発したのが当社のサイドブレーキカムです。サイドブレーキレバーのケーブルを巻き取る部分に溶接して使用します。効きはじめが早まり、力が入れやすい位置で効くようになります。
部品のみの販売に加え、溶接込みでの依頼をちょこちょこ頂いております。早ければ到着当日、通常2営業日以内には返送しています。手軽にご依頼出来るよう、当社オンラインショップに取り付け作業込みの商品を追加しました。
しばらく前の例ですが、某クラシックカーイベント出場車両の仕様変更という事でご依頼頂いたケースです。下の方がこれまで使用していたもので、既に特注品に代わっていました。作りからするとヨーロッパ系の雰囲気ですね。
ピストンは二輪用を流用するそうなので、それに合わせて寸法変更を行い、なるべく軽量になるよう指定して発注してあります。
元のコンロッド 566.8g(メタル付き)
製作例 415.2g(メタルなし)
メタルの分を考慮しても1/4程度軽くなっています。コンロッドが軽くなることでエンジンのレスポンス向上、ベアリングの耐久性向上等のメリットがあります。適切な強度が無いとエンジンの破損に繋がるので重量と強度のバランスが重要です。
今回の寸法だとH断面の方が軽くなるとの事だったのでH断面にしました。最近の普通四輪のコンロッド寸法だとI断面の方が軽くなる場合が多いです。
近年の純正コンロッドは設計技術の向上で軽いのは良いのですが、強度的な余裕が少なくなっているので改造の際には注意が必要です。コンロッドメタルもフリクションを低減する為にコンパクトになってきていますが、増加した慣性力や燃焼圧力を受け止めるには軸受け面積も非常に重要になります。流用で多少でも軸受け性能を改善できると耐久性も大きく改善できると思います。
ホンダのB18C等に一般的なの寸法のトップフィードインジェクターを取り付け可能にするアダプターです。流用や既製品だと選択肢が限られ、使いたいものが無かった為にまとめて製作いたしました。インジェクターの選択肢が増え、最新のマルチホールインジェクター等が使用できます。
SARD品番63567(先端径8.3㎜、3bar時380㏄、12ホール)が無加工で取り付け可能です。それ以外を使用する際には必要に応じてフューエルデリバリーパイプの固定ボルトにカラーを追加して寸法を調整してください。
一台分4個のセットでアダプター取り付けに必要なOリングとインジェクター先端のグロメットが付属します。スマートレター(180円)にて全国発送可能です。こちらで販売中です。
当社のDC2RにてLinkG4+、G4Xと併せてテストしておりますが、インジェクターの霧化特性が良くなることでアイドリングの安定性が激変、低負荷から高負荷まで全域調子良くなりました。セッティングが必要となるので、ECU変更の際に同時施工をお勧めします。
根強い人気を誇る名機、日産A14型エンジン用の特注ピストンの製作例を紹介します。
この手のエンジンを本気で追及すると、既製品にバルブリセスや冠面のカット等、追加工が必要になる場合が多いです。
そんな事なら丸ごと特注も選択肢に入ってきます。
リセス間の薄肉部が生じないように形状を指定してあります。
今回発注したCP社の場合、ボア80㎜近辺だとクロスフロー2バルブ専用の鍛造型はありませんので、4バルブ用を使用し、機械加工で余肉を切除し軽量化する事で軽量に仕上げることが出来ます。
単体重量僅か216g程度と、かなり軽量に仕上がりました。
吸排気バルブの位置が気筒により異なりますので、リセスの向きで2種類あります。当然、裏側形状も対象になっています。このような場合も4気筒分から発注可能です。
もっとエンジンの性能を上げたい。そんな方の力になりたいと思っております。
バルブシートカットの際のヘッドの固定に困っていませんか?
ヘッドボルト穴差し込みタイプが一般的ですが、乗せるのがやや面倒で、傾斜が付けられないのでシートカット向けではありません。
実はNEWAY社でもヘッドスタンドを販売しているのですが、デカく重たい為、輸送費で割高になるのであまり取り扱っていませんでした。何年も前ですが試しに取り寄せて使ってみると載せるだけというシンプルさが意外と使いやすく、傾斜も付けられるため現在ではポート研磨にも使用しています。長期間使っていると欠点も見えてきたので気になる個所を改良しつつ、国産で製品化を進めています。
試作段階ですが完成しましたので今回紹介いたします。板金製で軽量、重ねてコンパクトに収納できるようになっています。寸法や形状に関してはこれからもう少し改良を加える予定です。
完成したら再度紹介します。ご期待ください。