トヨタ 4AG20Vエンジン用バルブシートカッター

トヨタの名機4AG用のバルブシートカッターを紹介します。今回は20バルブ用です。

4AGは、やり込むプライベーターが多い印象を受けるエンジンです。シートカッターやピストン製作の問い合わせを良く頂いております。

16バルブエンジンは吸気バルブサイズ30.5mm、排気側26mm、ステム径6.0mmです。
20バルブエンジンは吸気バルブサイズ26.5mm、排気側26mm、ステム径5.0mmです。

20バルブだと、吸排気のバルブサイズが近いので、シンプルなセットで対応出来ます。

5.0mmだとパイロットステムが固定式になります。摩耗状況によって適合サイズが異なるので、基本の5.00mmと5.02mmとしています。

30度、45度、60度を基本としています。マニュアルだと排気側が30度、45度、75度だったと思いますが、60度で僅かにカットすれば当たり面幅の調整としては十分です。

75度を追加するとシートリング奥の段付き修正や、バルブシート内径を拡大するような場合に役に立ちます。

オンラインストアに登録しました。

カワサキ GPZ900R(ZX900A)用バルブシートカッター

カワサキの名機Z系の次世代水冷4バルブとなったGPZ900R、これも人気車両ですね。ちょくちょく問い合わせをいただくので紹介しておきます。

吸気バルブサイズ29mm、排気バルブサイズ24.5mm、ステム径5.5mmとバルブサイズはGPZ400より微妙に大きい程度で内容はGPZ400F用と同じものとなります。

Neway バルブシートカッター GPZ900R用

最大加工直径が約30mmなので吸気側の31度は結構ぎりぎりの対応となります。

当社通常在庫品です。オンラインショップから購入可能です。

その他の車種もお気軽にお問い合わせください。

バルブ擦り合わせの方法

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先日のシートカットに引き続き、バルブの擦り合わせ方法を紹介します。

バルブガイドの清掃から

初めにバルブガイドの内径をスパイラルブラシ等で清掃します。バルブステムも清潔なウエス等で拭き取ります。

バルブにタコ棒を貼り付け、当たり面に適量のバルブコンパウンドをつけ、バルブガイドに挿入、擦り合わせを行います。シートカット済みだと細目を使用します。コンパウンドの量はバルブサイズによります。バルブサイズ30㎜で米粒より小さめで十分だと思います。多すぎるとはみ出して無駄になるので、やりながら調整してください。初期馴染みの促進や当たりの確認でやる分には一か所5秒~10秒程度で十分です。両手が塞がるので写真は無しw

擦り合わせ直後

擦り合わせが終わったらコンパウンドを軽く拭い、状態を確かめます。

コンパウンドで削られた部分が梨地になっています。一周均一に仕上がっていれば完成です。

バルブも同様に拭き取ります。こちらも均一に当たっているか確認します。

最終チェック

最後にそのままの状態で、ごく軽く擦り合わせを行うと当たっている箇所の色が濃くなり、正確に分かります。濃くなった線が一周綺麗につながっていれば大丈夫です。拭き取った残りのコンパウンドの油分や砕けた粒子によって極細目で擦り合わせをやったような状態になります。光明丹を使用するより正確に当たりが分かり、手間もかからないのでこの方法はおすすめです。

拭き取りの際に脱脂したり、擦り合わせをゴリゴリやるとカジるので気を付けてね。

バルブシートカットの方法

ニューウェイ社のバルブシートカッターを使用したシートカットの方法を紹介します。サンプルのエンジンはホンダのK20Aです。

施工前のバルブシート

施工前の排気側のバルブシートを見ると、当たり面の45度面にカーボンを噛み込んだ痕の凹凸があり本来のシール性能が低下している事が見て取れます。今回のエンジンの走行距離は約10万キロです。シビックR用ですが、割と普通に使われていたエンジンだと思います。

パイロットステムの取り付け

パイロットステム(カッターのガイド棒)をバルブガイドに挿入します。挿入前にガイド内を清掃、パイロットステムも拭き取って下さい。異物を噛み込むと傷がついたりパイロットが斜めになります。固定式パイロットステムの場合、差し込み部分が微妙なテーパーになっているので抜き取り用のピンを使用し軽く捻りながら差し込む事で固定します。

刃の調整

加工直径に合わせて刃の位置を調整します。

落とさないよう注意

カッターは静かに設置します。落とすとバルブシートに傷が入り、刃の損傷にも繋がります。

パイロットステムの垂直度、バルブシートの歪みを確認するため、手で軽く回します。

カッターの当たりチェック

全周に渡って刃が光沢が出ていれば刃が当たっているので大丈夫です。片側のみ当たったり、部分的に当たらない場合、パイロットステムが斜めになっているかバルブシートが歪んでいる可能性があるので確認してください。

いよいよシートカットを行います

イージーターンレンチを使用する場合、片手で垂直に保持、加圧し、もう片手で回転させます。連続で回転させられるのでTレンチと比べ簡単に効率的に加工が出来ます。

加工後のカッター

加工後には刃に切り子が付くので毎回ブラシで清掃してください。

今回は元状態より外当たりにするため、45度にて軽くカット、60度にて当たり幅調整、45度にて仕上げ加工という順序で加工しました。十分に外当たりになっている場合30度も使用します。

バルブシートカット後 事前に75度とポート研磨で内径拡大してあります。

納得の行く状態になったら完成です。

NEWAY社バルブシートカッターの詳細はこちらをご覧ください。

次回の記事はバルブすり合わせと当たり確認の紹介を予定しています。

シリンダーヘッドスタンド 完成?

シリンダーヘッドの加工に便利なシリンダーヘッドスタンドの試作、テストが完了しました。今回はK20Aにてテスト。

シートカット中

V字になっているので自由に傾けて使用できるのが特徴です。シートカットの場合、垂直に力をかける必要があるので角度調整が出来るとかなり便利です。

ポートの加工にも使いやすいです。プラグチューブをうまくかわせるので、木っ端等で角度を調整するよりも楽に調整でき、安定性も高いです。

最適な高さの設定が難しく悩んでいます。高ささえ決まれば販売開始します。シートカット向けだと低め、ポート加工向けだと高めの方が使いやすい。どっちにするよw

価格は無塗装で税込み7700円程になる予定です。塗装は各自でよろしく!

日産 A型&L型用 バルブシートカッター

L型用 セット例

写真の物は日産の名機L20用に見繕ったシートカッターの一式です。今回はバルブサイズは吸気側38mm、排気側33mm、ステム径8mmとの事。38㎜あたりから5枚刃のカッターのメリットが大きくなるのでお勧めしています。径が大きくなると刃が多い方が安定して加工できます。2バルブエンジンだと吸気バルブと排気バルブのサイズ差が大きく、バルブシートカッターも2サイズ必要になる場合が多く、今回も2サイズ用意しています。

上の2つのカッターの色が異なりますが、品番によって異なる訳ではなく、製造ロットによって結構違います。海外製品ならではの味だと思ってくださいw

IN用の30度、45度は5枚刃カッター

今回はカッター直径31.8㎜と38㎜、対応バルブサイズが30㎜~42㎜程度になります。A型にもちょうど良いサイズで、L28用だともう一回り大きいカッターになります。

自分で加工できると微妙なセット長の調整や、少し当たり幅が広い等といった場合に便利です。

特注バルブシートカッター

中央のバルブシートカッターは普通のカッターです。右側に映り込んでいるやつが今回の主役です。

右側のカッターがバルブ直径約90㎜用に特注した物です。希望の直径、角度にて製作可能です。パイロットステム(ガイド棒)も特注できますので、船舶用のエンジンなど、二輪、四輪以外にも対応可能です。バルブサイズ70㎜、バルブステム直径12㎜までは通常ラインナップでも対応できます。まれにバルブシート用ではなく、テーパー加工用の工具としての注文も受けたりしています。同軸の穴があればパイロットステムをガイドにテーパーの座面が加工できるので、何かお困りでしたらご相談ください。

バルブシートカッターのサイズについて

NEWAYのバルブシートカッターは通常は刃の位置が調整できる構造になっています。どういうことかというと

刃を最も内側に移動した状態、両面式のカッターなので、ハブに当たる寸前が限界となります。
今回紹介しているサンプルはスタンダードシリーズでは小さめのCU230、本体直径31.8㎜(表記サイズ、黄色部分の実寸は31.4㎜程度)です。これより大きいものだと本体外径よりも多少内側に移動できます。

最大位置だと本体直径よりも大きな径を加工できます。このカッターの場合、30度側が38㎜、45度側が37㎜程度まで加工できそうです。

カッターを選定する際には基本的にはバルブと同等かやや小さめを推奨します。吸気側と排気側でバルブサイズが異なりますが、うまく調整範囲に収まる場合は1サイズで対応できる場合もあります。

選択に迷ったらお気軽にご相談ください。

ハーレー用 バルブシートカッターキット

KM2455EP
KM2455

今回はハーレーダビッドソン用のバルブシートカッターキットを紹介します。

NEWAY社では2種類のセットを用意しています。カッター、レンチなどは共通で、違いは付属のパイロットステムで固定式がKM2451、調整式がKM2455EPとなります。V-Rod以外に対応可能で、V-Rodへの対応は別途アップグレードキットが必要となります。

カッター詳細

Valve seat cutter for Harley Davidson
Harley Davidson専用カッター

31度と46度の両面式カッターはハブの突き出しが短いハーレー専用品です。直径38㎜と44.5㎜の2サイズ、角度は31度、46度、60度となります。

パイロットステム詳細

当社でお勧めしているのは調整式パイロットステムの方です。こちらはシンプルに5/16″, 11/32″, 3/8″の調整式と7.02㎜の固定式の4本が付属します。

対して固定式のセットだと19本組となり、付属のケースに収まりません。
5/16” 用 (5サイズ) -3, -2, -1, Std., +1
11/32” 用 (6サイズ) -4, -3, -2, -1, Std., +1
3/8” 用 (7サイズ) -2, -1, Std., +1, +2, +3, +4
7,02mm

価格が調整式のキットの方が3割程安いので、こちらを導入して必要なサイズのみ固定式を追加するのがお勧めです。付属の樹脂Tレンチよりイージーターンレンチに変更も可能です。

オンラインショップにて販売中です。

NEWAY STDシリーズとスモールシリーズ比較

NEWAY社のバルブシートカッターにはスモールシリーズとスタンダードシリーズの2系統のラインナップがあります。上の画像のカッターだと左側がスモールシリーズ、右側がスタンダードシリーズになります。カッターのサイズ(本体直径)は左下の一点のみ33.3㎜、他は31.8㎜です。スモールシリーズは名前の通り、小さめのサイズに対応する為のカッターとなり、センターのハブのサイズが異なります。バルブサイズで27㎜~35㎜前後だとどちらでも対応出来るので選択の参考の為に違いを紹介致します。

各シリーズでセンターの穴径と六角部分のサイズが異なります。30度&45度の両面式カッターだと違いが顕著で、右のスタンダードシリーズはハブの外径により刃の内側への調整範囲が限られています。

片面カッターの場合にはハブ径の影響は少ないです。

レンチ、パイロットステムに互換性が無い為(*イージーターンレンチはアダプタ付きなのでどちらにも使用可能)、今後の使用予定等を考慮して選択出来ると拡張性が高まります。

サイズ的にどちらでも良い場合はスタンダードシリーズの方がハブの有効長が長く、カッターの安定性が高いです。価格はカッターは同等、固定式のパイロットステムがスタンダード用の方が若干高い程度です。

おすすめの内容にて提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。