ハーレー用 バルブシートカッターキット

KM2455EP
KM2455

今回はハーレーダビッドソン用のバルブシートカッターキットを紹介します。

NEWAY社では2種類のセットを用意しています。カッター、レンチなどは共通で、違いは付属のパイロットステムで固定式がKM2451、調整式がKM2455EPとなります。V-Rod以外に対応可能で、V-Rodへの対応は別途アップグレードキットが必要となります。

カッター詳細

Valve seat cutter for Harley Davidson
Harley Davidson専用カッター

31度と46度の両面式カッターはハブの突き出しが短いハーレー専用品です。直径38㎜と44.5㎜の2サイズ、角度は31度、46度、60度となります。

パイロットステム詳細

当社でお勧めしているのは調整式パイロットステムの方です。こちらはシンプルに5/16″, 11/32″, 3/8″の調整式と7.02㎜の固定式の4本が付属します。

対して固定式のセットだと19本組となり、付属のケースに収まりません。
5/16” 用 (5サイズ) -3, -2, -1, Std., +1
11/32” 用 (6サイズ) -4, -3, -2, -1, Std., +1
3/8” 用 (7サイズ) -2, -1, Std., +1, +2, +3, +4
7,02mm

価格が調整式のキットの方が3割程安いので、こちらを導入して必要なサイズのみ固定式を追加するのがお勧めです。付属の樹脂Tレンチよりイージーターンレンチに変更も可能です。

オンラインショップにて販売中です。

特注コンロッド製作例 クラシックカー用

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しばらく前の例ですが、某クラシックカーイベント出場車両の仕様変更という事でご依頼頂いたケースです。下の方がこれまで使用していたもので、既に特注品に代わっていました。作りからするとヨーロッパ系の雰囲気ですね。

rod beam side view

ピストンは二輪用を流用するそうなので、それに合わせて寸法変更を行い、なるべく軽量になるよう指定して発注してあります。

元のコンロッド 566.8g(メタル付き)

製作例 415.2g(メタルなし)

メタルの分を考慮しても1/4程度軽くなっています。コンロッドが軽くなることでエンジンのレスポンス向上、ベアリングの耐久性向上等のメリットがあります。適切な強度が無いとエンジンの破損に繋がるので重量と強度のバランスが重要です。

今回の寸法だとH断面の方が軽くなるとの事だったのでH断面にしました。最近の普通四輪のコンロッド寸法だとI断面の方が軽くなる場合が多いです。

近年の純正コンロッドは設計技術の向上で軽いのは良いのですが、強度的な余裕が少なくなっているので改造の際には注意が必要です。コンロッドメタルもフリクションを低減する為にコンパクトになってきていますが、増加した慣性力や燃焼圧力を受け止めるには軸受け面積も非常に重要になります。流用で多少でも軸受け性能を改善できると耐久性も大きく改善できると思います。

新製品 ホンダ B型エンジン用 インジェクターアダプター

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ホンダのB18C等に一般的なの寸法のトップフィードインジェクターを取り付け可能にするアダプターです。流用や既製品だと選択肢が限られ、使いたいものが無かった為にまとめて製作いたしました。インジェクターの選択肢が増え、最新のマルチホールインジェクター等が使用できます。

使用例 B18C純正と12ホールインジェクターの比較

SARD品番63567(先端径8.3㎜、3bar時380㏄、12ホール)が無加工で取り付け可能です。それ以外を使用する際には必要に応じてフューエルデリバリーパイプの固定ボルトにカラーを追加して寸法を調整してください。 

一台分4個のセットでアダプター取り付けに必要なOリングとインジェクター先端のグロメットが付属します。スマートレター(180円)にて全国発送可能です。こちらで販売中です

当社のDC2RにてLinkG4+、G4Xと併せてテストしておりますが、インジェクターの霧化特性が良くなることでアイドリングの安定性が激変、低負荷から高負荷まで全域調子良くなりました。セッティングが必要となるので、ECU変更の際に同時施工をお勧めします。

特注ピストン製作例 A14用 超軽量

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A14_custom_piston_1

根強い人気を誇る名機、日産A14型エンジン用の特注ピストンの製作例を紹介します。

この手のエンジンを本気で追及すると、既製品にバルブリセスや冠面のカット等、追加工が必要になる場合が多いです。

そんな事なら丸ごと特注も選択肢に入ってきます。
リセス間の薄肉部が生じないように形状を指定してあります。

A14_custom_piston_3
裏側形状 オプションの3D軽量加工採用

今回発注したCP社の場合、ボア80㎜近辺だとクロスフロー2バルブ専用の鍛造型はありませんので、4バルブ用を使用し、機械加工で余肉を切除し軽量化する事で軽量に仕上げることが出来ます。

A14_custom_piston_2

単体重量僅か216g程度と、かなり軽量に仕上がりました。

A14_custom_piston_4

吸排気バルブの位置が気筒により異なりますので、リセスの向きで2種類あります。当然、裏側形状も対象になっています。このような場合も4気筒分から発注可能です。

もっとエンジンの性能を上げたい。そんな方の力になりたいと思っております。

NEWAY STDシリーズとスモールシリーズ比較

NEWAY社のバルブシートカッターにはスモールシリーズとスタンダードシリーズの2系統のラインナップがあります。上の画像のカッターだと左側がスモールシリーズ、右側がスタンダードシリーズになります。カッターのサイズ(本体直径)は左下の一点のみ33.3㎜、他は31.8㎜です。スモールシリーズは名前の通り、小さめのサイズに対応する為のカッターとなり、センターのハブのサイズが異なります。バルブサイズで27㎜~35㎜前後だとどちらでも対応出来るので選択の参考の為に違いを紹介致します。

各シリーズでセンターの穴径と六角部分のサイズが異なります。30度&45度の両面式カッターだと違いが顕著で、右のスタンダードシリーズはハブの外径により刃の内側への調整範囲が限られています。

片面カッターの場合にはハブ径の影響は少ないです。

レンチ、パイロットステムに互換性が無い為(*イージーターンレンチはアダプタ付きなのでどちらにも使用可能)、今後の使用予定等を考慮して選択出来ると拡張性が高まります。

サイズ的にどちらでも良い場合はスタンダードシリーズの方がハブの有効長が長く、カッターの安定性が高いです。価格はカッターは同等、固定式のパイロットステムがスタンダード用の方が若干高い程度です。

おすすめの内容にて提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。