ホンダ K20Aエンジン用 各社コンロッド比較検証

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主運動系部品

エンジンのいわゆる腰下、シリンダーブロックの中でもクランク、コンロッド、ピストンをまとめて主運動系と呼びます。

クランクと連動して動いているので主運動系、動弁系とは別扱いです。

エンジン性能を支える重要な箇所で、性格が異なる部品が多いので、選択には検証が必要になります。今回はコンロッドに絞って各メーカーの製品を検証してみます。

*以下品番、スペックに関しては誤りがあっても一切の責任を負いませんので注文前にご自身でご確認下さい。既製品の場合にも製造ロットによって結構バラつきが有ります。

各社コンロッド一覧

NA向けで安心して使えるクオリティーの物、重量を公開している製品に絞っています。

Toda Racing 13210-K20-000 x 4 503g

BrianCrower BC6041 514g

BrianCrower BC6051 430g 軽量タイプ*現在販売停止中?

BrianCrower BC6054 479g 中重量タイプ(Max 500HP)

MolnarTechnologies HH5472FFB4-A 502g

MolnarTechnologies HH5472FFB-L4-A 451g 軽量タイプ

K1 015BW17139 511g

K1 015BW17139L 460g 軽量タイプ

Carrillo AA-RSX<SA-65472H 515g SuperA I断面

Carrillo AA-RSX-1<A-65472H 480g A I断面 軽量

Skunk2 Alpha 495g H断面

Skunk2 Ultra 441g X断面

人気エンジンなのでNA専用の軽量モデルを用意しているメーカーが多いです。選択肢には困りません。むしろ多すぎてどれを選ぶか悩むレベルw それぞれ要求が異なり、どれが最高とは言えません。

結論

無いのなら作ってしまえ、という訳で、K20A用作ります。2月頃販売予定。予定重量約440g(ボルト込み)、予価税込93500円。NA専用に強度と重量のベストバランスと思う設計にしています。値段も手頃。

大端部は強めにして高回転への耐性を高めています。NAなら強度で困る事は無いと思います。ターボでも400ps程度まで対応出来ます。当社オリジナルとしてはI断面第1号になります。I断面にすると製造は大変でコストが上がるので作っていなかったのですが、設計した印象としてはビームの肉抜きで重量と強度のバランスが取りやすいです。430g辺りまでは狙えますが、そこから10gを各部の強度に割り振った感じです。BC6051やべーなw。

ある程度の数量(最小20本~)がまとまれば他のエンジン用も製作出来ますので、お困りのオーナーズクラブやショップ様はお気軽にお問い合わせください。4スト用だけしか作れませんのでご注意下さい。

1ZZ-FE用カムシャフトスペック一覧

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前回は紹介だけだったので諸元を一覧にしておきます。

IN作用角IN最大リフトEX作用角EX最大リフトパワーレンジ
トヨタ純正240°9.3mm228°8.4mm‐6500
Crower Stage1264°9.6mm264°9.3mm‐7000+
当社Stage1268°10.0mm258°9.5mm
当社Stage1.5268°10.0mm272°10.0mm
Crower S2 FI272°10.0mm272°9.6mm-8000+
Crower Stage2272°10.0mm272°10.0mm1000-7800+
当社Stage2280°10.6mm272°10.0mm
Crower Stage3280°10.5mm28010.0mm1100-8000+
1ZZカムシャフト一覧

VVT(連続可変バルブタイミング)機構が吸気側に付いており、ECUの設定で最大43度進角出来ます。排気側は中心角110度辺りが基準になります。エンジン、吸排気の仕様により最適なバルブタイミングは変わってきます。調整式スプロケットを組んでおけばECUセッティング時にタペットカバーを外して調整出来ます。

3ZZ用ピストンや社外ハイコンプピストン等で圧縮比を上げてやるとハイカムが効いてきます。

純正カムの特性

緑がノーマル、水色がECUチューニング後 @Lotus Elise, Dynapack TCF=1.0

4000回転前後で最大トルクになり、6000回転で最大パワーになりますが、4000回転以降はトルクが落ち込むため、伸びていく感じは乏しく、実用エンジンといった印象になります。その代わり、2ZZの弱点の低速トルクは豊かで街乗りだと意外と良く走ります。

エリーゼの場合、ECUのチューニングで中回転以降の伸びが大きく改善出来ます。トヨタの車両の場合、この世代の純正ECUの書換えが出来ない為、社外ECUを取り付けてセッティングとなり、敷居が高いです。

エリーゼ系で1ZZと2ZZのどっちが良いの?と聞かれる事がありますが、壊れないのは1ZZ、回して気持ち良いのは2ZZ。となります。

ZRも入れると、1ZRは遅いけど高年式が割と安く買える、2ZRは純正で水冷インタークーラーの性能が高く、2ZZSCと比べ連続走行に強いです。いずれの車両も試乗して決める事をお勧めします。

魔改造 VW Type-1 ビートル

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貴重な1950年代のビートル。なかなか素敵な色です。車高とタコメーターが只ならぬ雰囲気を漂わせます。

他所でターボ化してLink ECUを付けたは良いけどセッティングできず長期放置されていたという曰く付き案件。やばそうなので入庫前に車両下見しましたw
入庫時にはエンジンが掛からない状態になっていたので、各不具合を解消する所からスタート。エンジン関連のトラブルシューティングは散々やっているので得意なのですが、経年による問題と製作時の問題など複合的に原因がありました。ガソリン腐って燃料フィルター詰まってたり、ISCVついてなかったり、スロットル全開にならなかったり、コイル壊れてたり。セッティング作業より手直しがメインにw

結構大きいタービン付き…。350馬力対応だそうで。この年式だと純正30~36PS辺りですが 汗
ウェイストゲートの設定圧をテストしたところ約1キロだったので問答無用でスプリング抜きましたw
段階的に行きましょうwブースト制御しても下げる方には調整出来ませんから。燃料系に不調を抱えている状態でハイブーストだと一瞬でエンジン壊れますし。

エンジンもNAフルチューン改ターボ仕様と言った感じで、元NAの作用角が大きいハイカムのせいでアイドリングから負圧がほぼ無し。
通常のDジェトロ制御は不可能なのでスロットルスピード的に設定して施工。

低負荷からセッティングを進め、最終的にブースト0.5キロ弱で200PS程度に。TCF1.2換算だと240PS程。ブーストは4000回転で立ち上がるものの、カムの本領発揮が5500回転から。その辺から結構な振動が出るのでレブリミットは6500回転に。実走セッティングも行いましたが、アイドリング域はカムのせいでトルクがスカスカですが、発進に気を付ければ調子よく乗れるようになりました。車重は恐らく800kg前後なので負圧領域(というか、負圧余り掛からないので低負荷領域w)でもストレスは皆無。しかし、全開かますと真っすぐ走らない。RRでフロントの接地感が怪しい上、ステアリングの遊びもなかなか恐ろしい。それもそのはず、既にノーマル比で出力7.5~8倍です。

色々と気になる箇所があるので、これ以上のブーストはシャーシの整備&アップデート後ですね。

一通りの対策はビートル専門店で施工という事で、今回はここまで。次回のアップグレードが楽しみです。

フルコン付けたけど、セッティングが決まらず調子が悪い、始動しない等、お困りでしたらお問い合わせください。Motec、Link、Haltech等、各種セッティング対応致します。

旧ブログ引っ越しました

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ある時、ふと旧ブログを見ると、サービス終了の文字が 汗
記事の保存の為、アメーバブログに引っ越ししました。仕事でも稀に参照するので。

簡単に移行できるようにしてくれたお陰で、一通りの写真と記事が残っています。2013年からHPリニューアルするまで投稿していたようです。もの好きな方は各種検索でしばらくは旧ブログへのリンクに引っ掛かるかもしれません。goo blogご利用の方は早めの移行をお勧めします。

最新の情報ではありませんが、これからも情報源としてお役に立てて頂ければ幸いです。

Amebaブログ トップページ お時間のある時にどうぞ。

通常更新はこちらのブログを使用します。デカい画像、広告なし、自由にカスタム可なのでw

1ZZ用ハイカム新発売

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1ZZ用のハイカムですが、Crower社からの供給が途絶えて途方に暮れていましたが、販売可能になりました。ステージ1、1.5、2、2.5の4種類になります。*スペックはCrower社とは異なります

街乗りメインはStage1、サーキット向けのシングルスロットルは1.5、2以上は4スロ推奨です。

現状では受注生産、納期2~3ヵ月になります。Stage1~2は在庫する予定です。
それなりのスペックの為、ノーマルECUでポン付けとは行かないのでご了承下さい。
タペットクリアランス調整やバルブ‐ピストンクリアランスの確認等必要です。

1ZZ用ハイカム&強化スプリング

トヨタの車両の場合、書換え不可能な年式なので社外ECUの取り付け&セッティングが必要になり、やや敷居が高いです。ロータスのECUだと純正書換えで対応可能です。

1ZZエンジン、味付けが完全に実用エンジンですが、意外と素性は良いです。ハイカム&ハイコンプに弄ると化けますよ^^

Vitz GRMN 1.8L SC ECUセッティング

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中々レアなVitz GRMN、Yaris GRMNとは違い、1.8LのSC仕様です。150台限定でかなりレアな車両なので一般的なチューニング機材では非対応でした。ロータスの2ZR車両と同じECUを使っているものの、プログラムが変更されてセキュリティー増し増し、書き込みもOBD経由とは行かず苦戦しました。スピードリミッター解除から、現車合わせセッティング一式まで対応可能です。

お客様のご希望で前後ブレーキローターの大径化も施工致しました。

Before

After

純正キャリパーで対応可能な最大サイズで製作しました。メッシュホース、パッドも同時に交換して効きもペダルタッチもばっちり。コントローラブルかつ良く効きます。

サーキットも走る方なので、エンジンのパワーアップと併せてブレーキも強化しておくと安心ですね。

NEWAY 大量入荷、輸送事故?

注文が集中して一部欠品になっていましたが、通常在庫分は入荷致しました。

今回、珍しく運送会社から汚損の可能性が有るので立ち合いで検品してくれ、との事で本日検品しましたが、端の一箱にオイル染みがあるのみで、中身は無事でした。しかし海外製のマッサージオイルなのか、甘ったるい匂いが…。

そんな訳でしばらく甘い香りのバルブシートカッターが届く可能性があります。そのうち匂いは落ち着くのでご理解下さい。

新しくトヨタ汎用(4バルブ、1.8L以上)、日産RB、SR用、スバルEJ20、EJ25用のセットを設定、オンラインストア上で注文可能になりました。今なら甘い香りがするかも…

新型コンロッド入荷しました

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設計の改良に加え、製造側のクオリティーも向上しました。ショットピーニングの粒度感も良くなり、上品な仕上がりになりました。設計の良し悪しも有りますが、材質、熱処理、製造に使用する加工機械、マシニストの腕前、仕上げの研磨、バリ取り等、様々な要素が品質を左右します。

トヨタ4E&2E用 フルフロー用ブッシュ入り小端部、ARP2000 3/8インチボルト仕様で約400gと軽量かつ、ブロックとの干渉が無いのが当社製の特徴です。安価な他社製は重くてがっつり当たったりするので注意して下さい。逃げ加工の手間考えると差額分の価値あると思います。ボルトが一回り細い5/16インチの物もあるので慎重に選んで下さい。9.5mmと7.9mm、断面積だと約31%違います。

こちらはB18C用。ARP2000 3/8インチボルト仕様 小端部幅はフルフロー仕様&専用設計で21.8mm幅にしてあります。一部ピストンとは干渉する場合があります。選択時には注意して下さい。NAのチューニングエンジン~450PS程度のターボ用として設計してあります。

レーザーでロッド側とキャップ側に同じシリアルナンバーが入っていますので、洗浄時にマーキング無しでばらしても大丈夫です。

ロゴもシンプルで良い感じ。シークレットでもう一種。そのうち紹介します。

不良時の返品交換等のサポートもしっかりやるので安心してご注文下さい。

今だけ割引販売中です。(8/20 9/20迄に延長)

電動4スロ F20C用 開発進行中

暑くて若干体調崩し気味です 汗 いつになったら涼しくなるのか…。
F20C用の電動4連スロットルキットですが、順調に設計が進んでいます。今月中には設計完了するかな?

元々DBWのAP2に最適だと思います。NAを楽しむには多連スロットルのレスポンス、吸気音が最高だと思います。DBWの4連にする事でエアコン入れた際のアイドルアップ等も完璧に機能し、アイドルコントロールバルブが無いので、余計な補正が不要です。アイドリングから全開域まで基本的にメインの燃料マップ(VEマップ)のみで燃調が決まります。負荷軸は当然スロットル開度になります。

インマニのサイズが大きい為、K型より若干値段が上がりそうです。フューエルデリバリーパイプ付き、インジェクターはK型用(EV14等)を使用する設定にしています。F20C純正のインジェクターはマイナーな規格でシール性を確保するのが大変なので、踏襲する必要無し、新しい物を採用出来るように、という判断です。導入時の総コストがちょっと上がるのがデメリットですが、セッティング前にインジェクターという重要部品を一新する良い機会とお考え下さい。初期型だと製造から25年以上経ってます(汗)

F型用も年内に数台取り付け予定なので、良い結果出るよう頑張ります。

コンロッド バージョンアップのお知らせ

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以前より販売しています当社独自のコンロッドですが、一部製品の追加製作に伴い改良を加えました。

主な変更点は大端部周りの補強になります。燃焼圧による圧縮や慣性力による引張りを受け止める面積を増やし、変形しにくくしております。手間が掛かる分、価格も若干上がりますが、自信を持ってお勧めできる製品に仕上がっているかと思います。

蘊蓄を続けると切りが無いですが、シンプルに

恰好良いじゃん。

シンプルなのも悪くは無いけど、市場に飽和している現状ちょっと見飽きましたw
最小限の重量で必要な箇所を強くする。そんな設計です。

今回はトヨタの4E用とホンダのB18C用を製作しております。

今後は既存ラインナップの随時切り替えと、ホンダK20A、K24A等のラインナップを増やす予定です。

エンジン屋が自社企画、設計ならではの低コストで頑張ってます。

今だけ従来価格で割引販売中(8/20 9/20迄に延長)

以上。ド直球ダイレクトマーケティング記事。
業者さんはお手数ですがお問い合わせください。