新製品 2ZZエアフロセンサー用 溶接フランジ

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今更シリーズw

こんなの作りました。エアフロセンサー用のフランジ。センサー本体のトヨタ品番22204-22010用です。

Exigeのブーストアップで頻繁にエアフロセンサーの容量アップを行うので、自社でコンスタントに使用しています。

左が海外物の既製品。設計やる人なら判るでしょうが、どうしてこうなったw
取付穴周りの形状が不格好よね。

主にエアフロの容量アップが目的なので80φのパイプを使用します。いちいち擦り合わせするのも面倒なので、ついでに気になるところを手直しして製作しました。右のやつ、微妙に中心部が浮いてるでしょ?毎回削って合わせるんですが、結構面倒なんです。

当社製は溶接しやすいです。だって、そう設計したから。TIGのトーチ入れやすいです。熱容量もなるべく変化を少なくするよう留意しています。次から楽してクオリティーを上げられます。やったぜ。

見よ、このフィット感。入口のテーパーを多めにとってあるので、無潤滑でもOリングの入りはスムーズです。

でも、自社使用以外に売れる気がしない…。軽く5年分は有るんだがw だって、その辺をちゃんとセットアップ&セッティングできるところ余り知らないし…。大抵容量足りていないまま、計測限界に張り付きっぱなしw冬場にOBDでログ取ると一目瞭然です。Lotusの2ZZSCの場合、計測上限は253g/sになります。ダイナパックTCF1.0で250ps、ローラー換算300ps辺りから容量が足りなくなってきます。他社でセッティングして不安な方は一度ログ取りながら上まで回してみて下さい。正常なら回転上昇にリンクして計測値が上がっていきます。

基本的に自分が欲しい物、面白い物ばかり作っていますが、来年はもう少し一般ユーザー向けというか、売れるもの作ります。ご期待下さいませ。

MAFフランジ

恐怖の社外エアフロセンサー

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近年の四輪エンジンは排ガス低減の為、ほぼ100%がエアフローセンサーを採用していると思われます。精密な計測を行うセンサーで定期的な交換が必要になります。

Amazon等で検索すると格安な互換品を謳う商品が見つかる場合もありますが、出力特性を似せただけの粗悪品で結構危険なのでご注意ください。

コピー品には品番、メーカー刻印が無い

純正品との比較

吸気温度センサー素子比較

右が純正品です。エンジンの振動を受けるのでセンサー素子の足は板状の専用品になっています。左のフェイクは一般的なセンサー素子をはんだ付けしてあるので折れる確率が高いです。折れたら運次第で燃焼室行きです。素子の上の開口部の形状も全然違いますねw

ホットワイヤ部分比較

この例ではホットワイヤ式なのですが、それぞれ2個並んでいるセンサー素子の左側の形状がコピー品の方は大きく異なります。2個並んでいるのは、特性が異なる素子を使い分け低流量と高流量を幅広く高精度で計測するためです。左側は高流量側です。熱容量が大きくなるとセンサーの反応が悪くなります。

このセンサーがついていた車両の場合、低負荷で走っている分には大きな違和感は無いのですがアクセルを大きく開けた瞬間にセンサーの反応が間に合わず、燃料が薄く、息継ぎ症状が出ていました。

エアフローセンサーは燃料制御と点火時期制御の基準になる重要なセンサーです。エンジンの調子を保つには純正品を使用してくださいね。