
前回は紹介だけだったので諸元を一覧にしておきます。
| IN 作用角 | IN 最大リフト | EX 作用角 | EX 最大リフト | |
| トヨタ純正 | 240° | 9.3mm | 228° | 8.4mm |
| 当社Stage1 | 268° | 10.0mm | 258° | 9.5mm |
| 当社Stage1.5 | 268° | 10.0mm | 272° | 10.0mm |
| 当社Stage2 | 280° | 10.6mm | 272° | 10.0mm |
VVT(連続可変バルブタイミング)機構が吸気側に付いており、ECUの設定で最大43度進角出来ます。排気側は中心角110度辺りが基準になります。エンジン、吸排気の仕様により最適なバルブタイミングは変わってきます。調整式スプロケットを組んでおけばECUセッティング時にタペットカバーを外して調整出来ます。
3ZZ用ピストンや社外ハイコンプピストン等で圧縮比を上げてやるとハイカムが効いてきます。
純正カムの特性

4000回転前後で最大トルクになり、6000回転で最大パワーになりますが、4000回転以降はトルクが落ち込むため、伸びていく感じは乏しく、実用エンジンといった印象になります。その代わり、2ZZの弱点の低速トルクは豊かで街乗りだと意外と良く走ります。
エリーゼの場合、ECUのチューニングで中回転以降の伸びが大きく改善出来ます。トヨタの車両の場合、この世代の純正ECUの書換えが出来ない為、社外ECUを取り付けてセッティングとなり、敷居が高いです。
エリーゼ系で1ZZと2ZZのどっちが良いの?と聞かれる事がありますが、壊れないのは1ZZ、回して気持ち良いのは2ZZ。となります。
ZRも入れると、1ZRは遅いけど高年式が割と安く買える、2ZRは純正で水冷インタークーラーの性能が高く、2ZZSCと比べ連続走行に強いです。いずれの車両も試乗して決める事をお勧めします。
