
貴重な1950年代のビートル。なかなか素敵な色です。車高とタコメーターが只ならぬ雰囲気を漂わせます。
他所でターボ化してLink ECUを付けたは良いけどセッティングできず長期放置されていたという曰く付き案件。やばそうなので入庫前に車両下見しましたw
入庫時にはエンジンが掛からない状態になっていたので、各不具合を解消する所からスタート。エンジン関連のトラブルシューティングは散々やっているので得意なのですが、経年による問題と製作時の問題など複合的に原因がありました。ガソリン腐って燃料フィルター詰まってたり、ISCVついてなかったり、スロットル全開にならなかったり、コイル壊れてたり。セッティング作業より手直しがメインにw

結構大きいタービン付き…。350馬力対応だそうで。この年式だと純正30~36PS辺りですが 汗
ウェイストゲートの設定圧をテストしたところ約1キロだったので問答無用でスプリング抜きましたw
燃料系に不調を抱えている状態でハイブーストだと一瞬でエンジン壊れますので。
エンジンもフルチューンと言える仕様で、元NAの作用角が大きいハイカムのせいで負圧がほぼ無し。
通常のDジェトロ制御は不可能なのでスロットルスピード的に設定して施工。

低負荷からセッティングを進め、最終的にブースト0.5キロ弱で200PS程度に。TCF1.2換算だと240PS程。ブーストは4000回転で立ち上がるものの、カムの本領発揮が5500回転から。その辺から結構な振動が出るのでレブリミットは6500回転に。実走セッティングも行いましたが、アイドリング域はカムのせいでトルクがスカスカですが、発進に気を付ければ調子よく乗れるようになりました。車重は恐らく800kg前後なので負圧領域(というか、負圧余り掛からないので低負荷領域w)でもストレスは皆無。しかし、全開かますと真っすぐ走らない。RRでフロントの接地感が怪しい上、ステアリングの遊びもなかなか恐ろしい。それもそのはず、既にノーマル比で出力7.5~8倍です。
色々と気になる箇所があるので、これ以上のブーストはシャーシの整備&アップデート後ですね。
一通りの対策はビートル専門店で施工という事で、今回はここまで。次回のアップグレードが楽しみです。
フルコン付けたけど、セッティングが決まらず調子が悪い、始動しない等、お困りでしたらお問い合わせください。Motec、Link、Haltech等、各種セッティング対応致します。







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